■ No.1 | K−CAD PEDRAS2 と Windows
のデータの受け渡し方法について |
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はじめに |
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K−CAD パドラス2(以下P2)は、UNIX[ソラリス]というOSを使用しています。よって、WINDOWSとのファイルのやり取りは、そのままでは出来ません。UNIXの知識があれば、これから紹介する方法より良い方法があるかと思うのですが残念ながらありません。
そこで弊社では、FTPクライアントソフトを使用しP2のデータをWINDOWSへファイルを転送しています。これはホームページのデータをプロバイダーのサーバへアップするときに使うソフトです。これでしたら、簡単に接続できデータのやり取りが可能になります。
WINDOWSにP2データを転送出来れば占めたもの。あとはWINDOWS上からデータをメールに添付して送信したり、データをCD−Rにコピーしたりすることが出来ます。
さらにさらに、いろいろとアイデアは尽きないのですが、とりあえず今回は接続方法を紹介します。
注意! |
環境条件として、WINDOWSとP2が同じLAN上に接続されていることが必須条件となります。 |
警告! |
P2へはrootを使ってログインします。
これはP2のシステムファイルも削除出来てしまいます。使用を誤ると非常に危険です。
データへのアクセスはCADデータの領域だけとして下さい。
尚、この文の内容に誤りがあった場合でも、一切責任は取りません。
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接続準備 |
1. |
WINDOWSから接続するP2のTCP/IPアドレスを調べます。
K-CADシステムメニューから、システム管理を起動しローカルホスト設定を選択して下さい。
表示されたダイアログ内のIPアドレスが接続対象となるP2のアドレスとなります。
例:
例では、このP2のアドは、195.4.2.29 となります。
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2. |
FTPクライアントソフトを入手し、インストールします。
使用するFTPクライアントソフトは
【ソフト名】 FTPクライアント FFFTP
Ver 1.91
【 著 作 】 Copyright(C) 1997-2002 曽田
を使用します。
これは、ベクター等から入手して下さい。ベクターへ |
3. |
接続にホスト名を指定したい場合、WINDOWSのhostsファイルにホスト名とIPアドレスを登録して下さい。
尚、IPアドレスを指定する場合、この作業は不要です。 |
4. |
FFFTPを起動し、ホストの設定を行います。
「ホスト一覧」ダイアログから、「新規ホスト」を選択して下さい。
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ホストの設定名 |
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適当な名前を付けて下さい。これは、接続設定を区別するのに使用します。
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● |
ホスト名(アドレス) |
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3番の作業をしたのであれば、そのホスト名を。作業を行ってなければ、IPアドレスを入力して下さい。
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ユーザ名 と、パスワード(警告!読んで下さい) |
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”root” と入力して下さい。
パスワードは知っているはずです。
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ローカルの初期フォルダー |
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接続時に表示するwindows側のフォルダを指定します。
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● |
ホストの初期フォルダー |
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接続時のP2側のフォルダーを指定します。
/export/home/kubota/YH02/DXFOUT のように受け渡しするフォルダーを決めておくと
必要なファイルを削除してしまった!等の間違いが起こりにくくなります。
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設定例: |
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5. |
これで接続準備が完了しました。 |
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接続 |
● |
FFFTPを起動します。 |
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接続先を選択します。そして、「接続」のボタンをクリックします。
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● |
接続されると下記のようになります。 |
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左側が、windowsのフォルダー内を表示しています。右側がP2のフォルダー内を表示しています。
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● |
ファイルの転送モードの設定します。 |
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この設定をしておくと自動で転送モードを切り替えてくれるので便利です。
[オプション]−[設定]を選択して下さい。
[転送1]のタグをクリックし、転送モードを「ファイル名で切替え」にして下さい。
そして、アスキーモードのファイル名で、「追加」ボタンをクリックし、
「*.cad」、「*.dxf」を追加して下さい。
注:cadデータの場合、登録ファイルタイプが「アスキー」の場合のみ正常に転送されます。
(2003.07.10追加)
K-CADデータの転送モードは、「バイナリーモード」がお勧めです。くわしくは本ページ最後の
補足事項を参照して下さい。(2005.05.19追加)
他の設定項目については、FFFTPのヘルプを参照して下さい。
尚、上記以外の設定値はデフォルト値から変えていません。 |
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転送(P2→Windowsへ) |
● |
P2のCADデータをWindowsへ転送します。
ここでの転送モードは「ファイル名で転送モード切替」としています。 |
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ここでは、~/SAMPLE/SAMPLEフォルダー内のファイル3つを、Windowsへ転送(コピー)してみます。
右側がP2のフォルダー内です。
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● |
対象ファイルを選択し、紺色の下矢印ボタンをクリックします。 |
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● |
Windowsへ転送後の状態です。 |
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左側に同じファイル名のあります。転送が無事出来ました。
この後はこのCADデータをエクセルやワードといったファイルと同じように扱うことが出来ます。
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転送(Windows→P2へ) |
● |
Windows上にあるDXFファイルをP2へ転送します。
ここでの転送モードは「ファイル名で転送モード切替」としています。 |
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ここでは、インターネット上で入手したdxfファイル1つを、P2へ転送(コピー)してみます。
左側がWindowsのフォルダー内です。
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● |
対象ファイルを選択し、紺色の上矢印ボタンをクリックします。 |
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● |
P2へ転送後の状態です。 |
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右側に同じファイル名のあります。転送が無事出来ました。
この後はP2のコマンド、外部変換を使ってDXFファイルを変換出来ます。
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補足事項(転送モードについて) (2004.04.01追加) |
CADデータの登録ファイルタイプと、転送モードについての関係
No. |
K-CAD登録ファイルタイプ |
転送モード
(K-CAD→PC) |
転送モード
(PC→K-CAD) |
K−CAD上での図面読込 |
1 |
アスキー |
バイナリー |
バイナリー |
○ |
2 |
バイナリー |
○ |
3 |
アスキー |
アスキー |
アスキー |
○ |
4 |
バイナリー |
× |
5 |
アスキー |
バイナリー |
アスキー |
○ |
6 |
バイナリー |
× |
7 |
アスキー |
アスキー |
バイナリー |
× |
8 |
バイナリー |
× |
表の見方: |
No.5を例に説明します。
K−CAD登録ファイルタイプ「アスキー」のCADデータを転送モード「バイナリー」でPC(Windows)へ転送します。次にPC側へ転送したCADデータを転送モード「アスキー」でK−CAD側へ転送します。
その場合、転送されたCADデータは読込可能で、「○」となります。 |
●FTPクライアントソフトの使い方の中で、CADデータの転送は「アスキーモード」でと記述しておりましたが、CADデータの登録ファイルタイプが「バイナリー」の場合、不具合が発生することが判明いたしました。
K−CADデータについては、常に転送モードを「バイナリー」として転送して下さい。
申し訳ありませんでした。 |